Natural Leather
革の特徴について

革素材について

天然皮革の特徴

皮本来の個性を最大限に活かす仕上げを行っているため、キズやシワ、シミや筋跡などの天然の表情をお楽しみいただけます。
これらの表情は使い込んでいくにつれ、個性的で味わい深い風合いにエイジング(経年変化)していきます。
日光や温湿度、人の皮脂、日常で生じるわずかな摩擦ですら革に与える影響は大きいのですから、熟成されていく過程はそれぞれ異なります。
天然だからこそ味わえる恵みを革と過ごす時間の中で、ゆっくりとお楽しみください。

天然皮革との付き合い方

当店で使用される革のほとんどは「染料染め」といった染め加工を施したものです。
染料染めの革は風合いがとても豊かで、天然の模様(キズやシワ)や、味わい深いエイジングを楽しむことができます。
けれど、その分デリケートなものでもあります。
◎水に塗れて色落ちすることがあります。
◎摩擦で色落ちすることがあります。
◎白や淡い色のもの(服やハンカチなど)に色移りすることがあります。
◎オイルを多く含んだ革の場合、油が少し染み出ることがあります。

革の表情について

染料染めの天然皮革は、素材の特性上色に濃淡・ムラの個体差があります。
シワ・キズ・擦れなどに関しましても、革毎に全く異なり個性があります。当店ではその個性を活かすため、あえてキズ隠しなどの加工を行っておりません。
それらの天然の個性的な表情を「味」として楽しんでいただける方に、是非とも当店の製品を手に取っていただきたいと考えております。

バラキズ1

バラキズ1
バラキズ2

バラキズ2
バラキズ3

バラキズ3
シボ

シボ
血筋

血筋
トラジワ

トラジワ

バラキズ 牛の身体のキズが残ったもの
シボ 牛の身体のシワ模様
血筋 血管が通っていた跡
トラジワ トラの模様のようなシワ

革のメンテンスについて

こちらで紹介するメンテナンス方法はワックスを使用した方法となります。
ワックスは吟面(革の表側)にのみ使用でき、床面(裏側、ざらざわしている方)やスエード革には使用できません。
スエード革のメンテナンスは通常とは異なりますので、スエード革のメンテナンスについてをご参照ください。

付属のワックスについて

一部の製品には天然原料のみを使用した高品質のワックスが付属いたします。
(金属製品、スエード革製品、その他一部製品を除く)
原材料:ホホバオイル・オリーブオイル・蜜蝋・ラノリン
天然原料のみを使用した高品質のワックス
※ケース、ラベルは変更される場合がございます。
伸び・浸透・栄養・保護の要素をバランス良く配合したワックスで、様々な革製品に使用することができます。
また、石油系の有害な成分は一切含まれておらず、 天然原料のみを使用しております。
ミンクオイルをはじめとする動物性のオイルと比較しべたつきが少なく、シミになりにくいのが特徴です。

ワックスの使用方法

柔らかい布(綿布・Tシャツなど)や指の先にごく少量のワックスを取り、薄くのばしてください。
革の一部分だけにワックスをつけてしまうと色ムラが出てしまうことがあるので、薄く全体的に馴染ませるようにしてください。
寒さで固い場合には手や湯せん、暖房の前などで少し温めていただくと使いやすくなります。(温めすぎには注意ください。)

オイルレザーの注意点

素材の特徴について

革に十分量のオイルを含ませてしっとり柔らかく、かつ味わい深い風合いに仕上げたオイルレザー。
オイルによって味わい深い風合いにエイジング(経年変化)していくのが特徴。
オイルレザー

オイルレザーのケアについて

通常の革よりオイルを多く含んでおりますので、革が乾燥しにくく、「パサつき」などの心配がありません。
日常のお手入れは柔らかい布での軽い乾拭きなどで汚れやほこりを落とす程度で結構です。
毎日使用している場合は、2~3か月に1度を目安にワックスの塗布をおすすめいたします。
温度変化などにより、オイルが白い粉として表面に浮き出ることがありますが、布や指で擦ることで目立たなくなります。
オイルレザーはソフトな仕上がりのため、こすると簡単に跡がつきますが、浅いキズは指でこするか、ごく少量のワックスで馴染ませるか、または長く使うことで革に馴染み目立たなくなりますのでご安心ください。
指にほんの少しだけワックスをつけてこするのも効果的です。

ブラス・シルバーについて

ブラス(真鍮)の特徴

当店で多く取り扱うブラス(真鍮)はとても魅力的な素材です。
耐腐食性が強く、適度な硬さを持つ黄銅であり、美術工芸品などの素材としても長い歴史があります。
その光沢はとても優雅であり、使い込むことで表面が酸化し独特な味わい深い風合いにエイジング(経年変化)していきます。

ブラス・シルバーの経年変化について

ブラス製品やシルバー製品は使い込むことでくすんだり黒ずんだりします。
ブラスが酸化し独特な味わい
これは錆ではなく、空気中や水分に含まれる成分と化学反応を起こした時に生じる硫化銀や酸化銅といった皮膜です。
くすみや黒ずみは付属の「Buffing Cloth」(磨き布)で簡単に取り去ることができますが、風合いとしてあえて黒ずませていくこともブラス製品やシルバー製品の醍醐味。
※メッキ加工が施してある製品、またはブラス・シルバー製品自体が含まれない製品に関しましては「Buffing Cloth」(磨き布)は付属しません。(他一部製品も付属しないことがございます)
また、黒ずんでいる部分と、光り輝く部分のコントラストもとても魅力的となりますので、部分的に磨いていくのも楽しみ方の一つとなります。
Buffing Cloth
※ケース、ラベルは変更される場合がございます。
※メッキ加工品を磨くとメッキが薄くなり、それを繰り返すことで素地が見えて来てしまう恐れがございますので、メッキ加工部分は絶対に磨かないようにしてください。